ディート?イカリジン?虫除けスプレーの違いを薬剤師が解説|子供用の選び方も

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「ドラッグストアに虫除けスプレーがたくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない」。
そんな経験はありませんか。

特に小さなお子さんがいるご家庭では、成分の違いが気になりますよね。

実は虫除けスプレーには、大きく分けて「ディート」と「イカリジン」という2つの有効成分があります。

この2つは、使える年齢や回数の制限が大きく違います。

この記事では、薬剤師の視点から、子供用と大人用の成分の違いをわかりやすく解説します。

ドラッグストアでの商品選びに、ぜひ役立ててください。

目次

  1. 虫除けスプレーの有効成分は主に2種類
  2. ディートとイカリジンの違いを比較
  3. 子供に使うときの注意点
  4. 大人・アウトドア向けにおすすめの選び方
  5. ドラッグストアで買えるおすすめ商品
  6. よくある質問
  7. まとめ

1. 虫除けスプレーの有効成分は主に2種類

ドラッグストアで売られている虫除けスプレーの有効成分は、主に次の2つです。

  • ディート(DEET)
  • イカリジン(ピカリジン)

国内で市販されている人体用虫よけ剤の代表的な有効成分が、この2つです。

蚊などの虫が持つセンサーを混乱させることで、寄ってきにくくすると考えられています。

虫を殺す成分ではなく、あくまで「避ける」ための成分という位置づけです。

ディートとは

古くから世界中で使われてきた実績のある成分です。

濃度によって、使える年齢や回数に制限があります。

イカリジンとは

比較的新しい成分です。

ディート特有のにおいが気になる方にも選ばれやすく、使用年齢・回数の制限がない点が特徴です

2. ディートとイカリジンの違いを比較

薬剤師としてよく質問されるのが、この2つの違いです。

以下の表にまとめました。

項目ディートイカリジン
年齢制限濃度により制限あり制限なしとされる
使用回数年齢により制限あり制限なしとされる
匂いやや感じやすいという声も比較的気にならないという声も

対象となる害虫は、同じ成分でも製品によって異なります。

購入時はパッケージの「適用害虫」欄を確認しましょう。

持続時間の目安

濃度別の持続時間の目安をまとめました。

成分濃度持続時間の目安
ディート10%・12%3〜5時間
ディート30%5〜8時間
イカリジン15%6〜8時間

※持続時間は目安です。実際の使用感は使用方法や汗の量によって異なるため、購入・使用前にパッケージの表示をご確認ください。

商品ごとの早見表

ドラッグストアの棚札のように、商品ごとに一覧表でまとめました。

商品名成分体への使用推奨年齢
サラテクト ふわタッチミスト(アース製薬)ディート10%生後6ヶ月〜(回数制限あり)
スキンベープミスト(フマキラー)ディート10%生後6ヶ月〜(回数制限あり)
医薬品スキンベープミスト プレミアム(フマキラー)ディート30%12歳〜
天使のスキンベープミスト プレミアム(フマキラー)イカリジン15%制限なし
スキンベープミスト イカリジンプレミアム(フマキラー)イカリジン15%制限なし
  • ディート製品は年齢によって1日の使用回数に制限があります
  • イカリジン製品は年齢・回数の制限がないとされています
  • 表内の情報はメーカー公式サイトをもとにしていますが、リニューアルで変更される場合があるため、購入前に必ずパッケージの表示もご確認ください

厚生労働省の通知をもとに、濃度別の目安をまとめます。

ディート12%以下の製品

  • 生後6ヶ月未満:使用不可
  • 生後6ヶ月〜2歳未満:1日1回まで
  • 2歳〜12歳未満:1日1〜3回まで

ディート30%の製品

  • 12歳未満:使用不可とされています

高濃度タイプは、登山やキャンプなど虫の多い環境向けです。

お子さんに使う場合は、必ず濃度表示を確認しましょう。

3. 子供に使うときの注意点

薬剤師として、特にお伝えしたいポイントを紹介します。

  • スプレーは子供の肌に直接吹きかけない
  • 大人が手にとってから塗るのが安心
  • 顔や手のひらは避ける(舐めてしまう可能性があるため)
  • 傷や湿疹がある部位には使用しない
  • 汗や水などで落ちた場合でも、年齢や製品ごとの使用回数を守って塗り直しましょう

「効果が高いから」といって、規定より多く使うのはおすすめできません。

イカリジン配合の製品は、年齢制限がないとされているため、迷ったときの選択肢になります。

対象となる害虫は製品によって異なるため、パッケージの「適用害虫」欄を確認しましょう

4. 大人・アウトドア向けにおすすめの選び方

大人の場合も、成分の濃度だけで選ぶのではなく、いくつかの視点を組み合わせて選ぶのがおすすめです。

  • 使用時間:外出時間が長い場合は、持続時間の長いタイプが選択肢になる
  • 対象害虫:蚊だけでなく、マダニやブヨなどが気になる場面ではパッケージの「適用害虫」を確認する
  • 持続時間:屋外での活動時間に合わせて、目安時間を確認する
  • 匂い・使用感:仕事中や普段使いでは、匂いが気になりにくいタイプを選ぶ方もいる

登山や渓流釣りなど、虫が多く長時間屋外で過ごす場面では、高濃度タイプが選択肢の一つになります。

一方で、通勤・通学など短時間の外出では、低濃度タイプでも十分な場合があります。

肌が敏感な方は、匂いや刺激が気になりにくいとされる製品から試してみるのも一つの方法です。

5. ドラッグストアで買えるおすすめ商品

ここからは、ドラッグストアでよく見かける代表的な商品を紹介します。

迷いやすいポイントなので、ここでは「イカリジン配合」と「ディート配合」に分けて紹介します。

購入前に、必ずパッケージ裏の「有効成分」表示もあわせてご確認ください。

イカリジン配合の商品

年齢制限がないとされている成分なので、小さなお子さんがいるご家庭で選ばれやすいタイプです。

  • フマキラー「天使のスキンベープミスト プレミアム」(ミスト/エアゾール展開あり)
  • フマキラー「スキンベープミスト イカリジンプレミアム」

「天使のスキンベープミスト プレミアム」は、成分名がシリーズ名に入っていませんが、成分はイカリジン15%です。

ディート配合の商品

濃度によって年齢・回数の制限があるため、特にお子さんに使う場合は表示の確認が欠かせません。

  • アース製薬「サラテクト ふわタッチミスト」(ディート10%、180mL)
  • フマキラー「医薬品スキンベープミスト プレミアム」(ディート30%、高濃度タイプ)

ディート30%の高濃度タイプは、12歳未満は使用不可とされています。お子さんには使用しないでください。

名前だけで判断すると迷いやすい商品

「スキンベープミスト」は、フマキラーの人気シリーズですが、商品名の続きによって成分が変わります。

  • 「スキンベープミスト イカリジンプレミアム」→ イカリジン配合
  • 「医薬品スキンベープミスト プレミアム」→ ディート30%配合

同じ「スキンベープミスト」でも中身が違うため、必ず商品名の続きとパッケージの有効成分欄を確認してから購入しましょう。

※製品ラインナップやパッケージは変更されることがあります。購入前に最新の表示をご確認ください。

よくある質問

Q1. ディートとイカリジン、どちらが子供におすすめですか?
A. イカリジンは年齢制限がないとされているため、選択肢になりやすい成分です。
ただし最終的には、パッケージの注意書きを必ず確認してください。

Q2. 虫除けスプレーと日焼け止め、どちらを先に塗ればいいですか?
A. 一般的には、日焼け止めを先に塗り、乾いてから虫除けを塗るという考え方があります。
製品によって推奨順が異なる場合があるため、パッケージも確認しましょう。

Q3. 虫除けスプレーは毎日使っても大丈夫ですか?
A. 用法・用量を守れば、継続使用を想定して作られている製品が多いです。
年齢別の回数制限があるディート製品は、特に注意してください。

Q4. 虫除けスプレーの効果はどのくらい持続しますか?
A. 成分の濃度や汗の量によって変わります。
目安として製品に記載された時間を参考にしつつ、汗をかいたら塗り直すのが安心です。

まとめ

  • 虫除けスプレーの主な成分は「ディート」と「イカリジン」の2種類
  • ディートは濃度によって年齢・回数制限がある
  • イカリジンは年齢制限がないとされ、子供にも選ばれやすい
  • 対象害虫は製品によって異なるため、パッケージの「適用害虫」欄を確認する
  • シーンや年齢に合わせて、成分表示を確認しながら選ぶことが大切

どちらの成分も、正しく使えば安心して虫除け対策に役立てられます。

お子さんと一緒にお出かけする際は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

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